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AIT研究所(aitlabo)の製作記事です
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OPAの思わぬ歪とS/N
OPAの歪S/N定義は信号源抵抗が0Ωの時で定義している。
しかし実際にはこのような使用状態はあまりなく有限値である。下図は当方使用OPAのTHD(逆数表示)、S/N(BW>300kHz)を信号源抵抗Rgに対して測定した結果である。

このOPAの電圧雑音密度から推測したS/N値はBW=300kHzとして約115dBであるので、Rgが1kΩを超えると急激に悪化することが分かる。
この結果より当方は、OPAの駆動能力も考慮し信号源抵抗は1kΩ程度としている。
ただし他のOPAでは異なる可能性はあるが、傾向は同様と思う。

次に高周波信号が入力された時の歪を下に示す。

波形の上部が詰まっていることが分かる。IV変換等高周波が重畳されている場合に用いると、これによって思わぬ歪の発生を招くことになる。

2011/07/07 AM 09:51:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | [アナログ回路]

OPAのPSRRとCMRR
OPA(OPerational Amplifier)の特性としてPSRR(Power Suply Rejection Ratio)とCMRR(Common Mode Rejection Ratio)が規定されていることが多い。電源と入力端子間の相対変動と考えれば基本的に両者は同様な特性を示す。100dB以上の値が多いが、これは100Hzor50Hzでの値であり、それ以上の周波数では-20dB/decで減少する、つまり20kHzであれば40〜50dB減じた値となる。PSRRが小さくなると電源経由で出力が入力に帰還され信号の悪化を招く。
その時各入力端子はGNDに0Ω又は600Ωで接続であるが、これをkΩ程度の有限値以上にするとさらに悪化する。一般的には反転及び非反転入力端子から見たインピーダンスを同一にすれば改善するが上記値を超えない。
ここでOPAの電源を高速、低Roとすれば、電源に依存する信号の悪化は防ぐことができる。正負電源をtraking形式にすれば、入力端子と電源の相対電圧は変動しないのでさらに良い。
特性の良いコンデンサで対応する時は、負荷電流による変動を吸収できるような値にしなければならない。

2011/07/07 AM 07:41:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | [アナログ回路]









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