DAC
AIT研究所(aitlabo)の製作記事です
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視聴評価22
久しぶりに視聴された方(静岡県在住)の評価コメントをお知らせします。

まず、試聴環境ですが、
再生場所は、友人宅のオーディオ・ルーム、軽度の音響処理を施した20畳洋間で、
天井高は3.3m、多くのラスクパーティションを配置して実効部屋容量を確保した、
大変に条件の良い部屋です。

プリ・パワーは、チェロ(オーディオ・スイート+アンコール・モノ150×2)
SPは、ATC150。
この構成に、一部ノイズ対策済みのウインドウズPC+Foobar2000から
ハイフェース・エヴォDDC(ミューテックのクロックを付加の場合もあり)、
また、現状ではCD再生のみの環境の別の仲間のために、エソテリックP0sトランスポート
というフロント・エンドからの再生です。
今回は、環境整備不足のため、DSDの再生は出来ず、PCMのみの試聴となりましたが、
これまでの経験から、PCM再生での印象・感想は、リニアにDSD再生にも当てはまると思われ、
判断に間違いはないと確信しております。

まず総評ですが、お世辞抜きで、素晴らしいDACです。
とてもこの価格で入手出来るものとは思われません。
国内外の、いわゆる高級・最高級DACと十分比肩し得るのではないでしょうか。

非常にSN感に優れ、ケバ立ち、滲みのない音像や声の確かさに加え、
羽二重を触感させるような弦楽の艶、そして、音量を絞っても痩せることのない
音そのものの充溢感からもたらされる、染み入るような強い浸透力の弱音など、
実に見事なものです。

また、P0sからのCD再生、いわば素のままのPCM(CD)の音が期待以上の良さで、
PCオーディオに馴染めない、音楽・オーディオ愛好家にも最適ではないでしょうか。

さらには、スピーカー奥へと深く広がる音場に精緻に並ぶ音像と云う、
ある意味静的なプレゼンスでありながら、程好い温度感が保持され、
ゆったりとしつつインティメートな雰囲気が醸成されるのも、非常に好印象です。

実は、この点がこれまで聞いたES901*チップ搭載の他のDACに共通する最大の不満点で、
確かに解像度の高い、繊細な音ではありますが、何とも薄い、冷え冷えとした触感、
貧血気味といった印象で、これではとても受け入れられないと思っておりました。
それが、AIT LABOさんのDACでは、見事に解消されており、大変に感心した次第です。

上記の懸念から、AK4399搭載機もお借りしたわけですが、
結果としてはまったくの杞憂で終わり、私個人の感想としては、
上に述べましたような全ての点でES9018機の方がAK4399機を上回り、好印象でした。
ただ、AK4399機の名誉のために、以下の点は明記しておきたいのですが、それは、
1.ES9018機の方が諸要素で上回るといってもその差は僅かであり、
 個人の好みの違いといってよいほどで、ほとんど同一といって良いほどの出音である。
2.音像の押し出し、SPより前への展開傾向は、AK4399機の方が顕著である。
3.AK4399機の方がザックリとした肌触り、いわば生成りの服地のような風合いで、
 これに比べるとES9018機の音は、やや人工美、化粧めかした印象かも知れず、
 AK4399機の音を好まれる方も多いのではないか。
と云った点です。

いずれにしましても、DACチップの違いをほとんど感じさせない見事な統一感は、
まさに角田さんの回路設計、スキルの見事さの紛れもない証左ということではないでしょうか。

最後に、これも正直に申し上げ、大変失礼になりますので、あらかじめお詫び申し上げますが、
角田さんの金属加工の技術は、あまり褒められないようです。(スミマセン)
内容が勝負、あくまで仮の入れ物であるし、ケース自作の方が多いから、
と云った理由からだと思いますが、やはりファースト・インプレッション、コスメティクスというのも
大事ではないでしょうか。

2012/08/15 AM 11:52:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | [試聴結果]









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