DAC
AIT研究所(aitlabo)の製作記事です
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DAC開発雑感
現在頒布している4TRANS、dualES9018DACの回路が確定してから約1年が経過しました。そこで反省の意味も込めて設計、検討した項目を整理してみます。

1 音源に依存する数10ps程度とJITTERは僅かであっても音質を損なうが、数10ppm程度の周波数の安定性、精度は影響を与えない。
2 AC電源経由の雑音(インバーターを用いている場合それによって発生する高調波歪み)が悪影響を与える。視聴環境によってはBATTERY駆動、200V使用等はこの影響を低減する場合がある。
3 従って音源に依存するJITTERを除去すれば、S/PDIF接続は同軸より光の方が音質劣化が少ない場合がある。
4 JITTERを除去すれば、I2S等とS/PDIF接続との音質差は無くなる。
5 PCMはDSDと比べJITTERによる音質劣化が大きい。DSDはS/Nの劣化になる。逆に言えばJITTERを抑圧すればPCMとDSDの音質差は余り無い。
6 JITTERはあらゆる箇所で発生するので、LOGIC回路といえどもanalog的見方で設計する必要がある(配線長、伝送方法、電源など)
7 over sampling filterは使用法に依っては根本的な音質劣化の要因になる場合がある。ただしこの状態の音質が正しいと思われているかも知れない?
8 DACチップの電源は、出力インピーダンス、周波数特性を最良にする必要がある。可聴周波数帯の電源波形がそのままDAC出力に現れると想定した方がよい。S/N=120dBであれば電源雑音は1μV以下にする必要がある。
9 通常のS/N無信号時として測定するが、信号を入力するとNOISEが10dB程度悪化する場合がある。DSD時に発生し易い。
10 I/V変換はSLEW RATE、fTに注意しないとTHDが悪化する。OPAはfT付近になると非線形動作が発生し易いが、IV出力はこの帯域を含む。
11 DAC回路のリターン電流径路を正しく把握して電源回路を設計する必要がある。プリント基板のトレースの抵抗値(0.5mΩ/□)は通常の線材と比べ10倍以上あるので、広いトレースにしても、特殊な処置をしない限り、余り効果がない。     

2012/12/09 AM 05:46:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | [製作記事]









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