DAC
DACの製作記事です
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試聴感想83
ES9018S機の試聴感想です。



使用目的は、CD再生用の単純なDACとしてで、フィリップスメカ使用のトップローディング式の欧州製CDPを送り出しに、同軸接続です。

DACの違いは微妙という先入観がありましたが、ここまでクオリティに開きがあると判別は容易でした。
CD音源だとこの辺が限界だろうという情報量と空間表現で、作為的な色付けゼロの、ストレートな音調です。

CD音源を色付けゼロで再生するとCD臭が強くて聞いていられなくなるものですが、DSD変換がこの点で非常に有効に機能しており、大音量で2日間聴いていましたがCD臭を全く意識しませんでした。DSD変換offにすると、音場感など忠実な感じはしましたが、長時間は無理でした。

設置やケーブルが仮設状態で、送り出しドライブも上記レベルですのでどこまでがDACの影響か判りませんが、部分的に気になったのは低域が少し団子状に感じられたのと、ヴォーカルが遠くなってバックに埋もれがちになる点、あと人声が何となく不自然に感じる事はありましたが、録音に忠実なだけかもしれません。
しかし試聴機でフルオケを聴く爽快感は病み付きになりそうでしたので購入を検討いたします。

2014/07/30 AM 05:22:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | [試聴結果]

ES9018_K2M使用DAC試聴評価3
ES9018K2M搭載DACの試聴報告です。
長期間試聴頂き、詳細に報告頂いております。

【ES9018 K2M LOWEST vs ES9018 S LOWEST】

同条件でのチップの単純比較ですと

[K2M LOWEST]<[S LOWEST]

となる気がします。

流派は同じESSですが、出てくる音が同ラインナップ上ではない気がします。

音圧感やエッジの立ち方は[K2M LOWEST]の方がはっきりしてます。
まとめればダイナミックな躍動感。

対してDレンジ深度は[S LOWEST]が優ると感じます。
まとめれば染み入る躍動感。

ただし解像度やS/Nをそこまで要求しないシステムだと、
[K2M LOWEST]の音の立ち上がりの方が
好ましく聞こえる(聴きやすい)場合もあると思います。



【ES9018 K2M NBW 単体の印象】

K2MをNBW(同期モード)に切り替えると、
比較がどうのという以前に、出てくる音がガラリと変わる印象があります。

MID-LOW→LOWESTなどよりも明確に差が出ます。

[K2M LOWEST]より明らかに音の密度が濃くなります。
そして「音のまとまり感」という点でも[K2M LOWEST]より優れていると思います。


K2M機で[LOWEST]を選ぶ理由は感じられません。
[NBW]一択です。



【ES9018 K2M vs ES9018 S 相対評価】

[K2M NBW]では外部クロックで同期(Sync)動作させることによる影響なのか、
音の表現がひとつの方向にまとまるような印象を受けます。
(ちょうどスピーカーのバイワイヤをシングルワイヤに戻した時のような??)

そして[K2M NBW]と[S LOWEST]
それぞれに優れる要素があると感じてます。

[K2M NBW が優れると感じる点]
・音の押し出し感
・音楽性(条件によってはS/LOWESTよりも高い)
・音のまとまり
・位相が整った印象
・まろやかさ
・いい意味で(Sと比較して)奔放な鳴り
・A級パワーアンプのような低域表現(太い)

[S LOWEST が優れると感じる点]
・音場感
・ハイエンド感
・Dレンジ深度(S/N・数値上もこちらが上)
・音の分離と空間性の表現
・響きの消え際の繊細さや解像感
・ローエンドの深さ
・AB級パワーアンプのような低域表現(潔い)

上記比較は恐らく[NBW(同期)]/[LOWEST(非同期)]の駆動方式の違いによる差よりも、
SとK2Mが持っているチップ性能そのものの音質差(特徴)の方が影響が大きい気がします。

NBWは音質そのものを向上させるというより、
ES9018K2Mというチップ性能を最高にまで引き出したモードという印象です。

ただし外部クロックと同期させるという点で、
音質は搭載クロックにある程度依存すると思います。



【総評】

システムや環境、鳴らすジャンルによっては好ましく感じる部分も多く、
こればかりは「どちらを選択するか?」という結論に終始する気がします。

仲間との試聴時もシステムやジャンルで評価が割れる面もありました。
K2Mを支持していた方は、元々S機の音をあまり好んでいなかったのですが、K2Mにはかなり関心を持たれたようでした。

K2Mは低域表現に厚み(太さ)を感じ、Sは解像感(ダンピング)を感じますので、その差がジャンルによって好みの差となる面も多くありました。

マルチチャンネルであるES9018S、
ステレオ版であるES9018K2M、
それぞれの特徴が出ていると思います。

音の好みは千差万別・多種多様・有象無象ですので、
両機種を同時比較して、好みのモノを選ぶという形がベストかと思います。

K2MはAITの新しいラインナップとして捉えています。

【AIT依頼のテスト結果】

> 1 PCM=>   LPのFAST、SLOW、IIRの音質差がどの程度か?

FIRのFAST ROLL OFF、SLOW ROLL OFF、そしてIIRの差ですが、
IIRはやはり音源が持つアタックの正確追従に優れていると感じます。

SLOW ROLL OFFは個人的に違和感しか感じませんので使用してません。

試聴時、基本はIIRフィルタを通してます。
ポストエコーの弊害も余り感じません。

デジタルフィルタによる音の表現変化は僅かですが、主に音の鳴り出しに変化が現れます。
FASTとIIRは差をあまり感じないという人もいるかもしれません。

独自フィルタで差を付けるという選択を取っているDACが多い中、
個人的にはAITにフィルタによる味付けは必要ないと感じています。

しかしAIT独自フィルタの適用が可能なのであれば、
ぜひ[Liner Phaseフィルタ]を通したAITの音も聴いてみたいとは思います。


> 2 UDA等外部入力時sy,NBWで
>   FPGA MODEをAFPC/APC/HOLDで音質が変化するか否か

やはり[S LOWEST機]と同じく[K2M NBW機]でも変化を感じます。

[AFPC]は音の明瞭度・定位感・アタック感・音のまとまりに優れます。
DSD変換を通す場合は[AFPC]で聴くことが多いです。
S/PDIF環境下で最も好適と感じます。

[APC]は外部PLLに依存する音質です。
所有しているUDA2基板のPLLと同期させると拙宅では若干ですが
AFPCよりも音のメリハリが後退し、響きが強くなる傾向です。
Combo384ではまた出てくる音が変わってきます。
DDCなど外部基板によっても音は変化しますが、
その変化を最も感じやすいのが[APC]です。

[HOLD]はメリハリが若干後退し、音場方向へ向かう感じになります。
ただし音の粒子・空間性は[AFPC]よりも細かく感じます。
また突出している音が無く柔らかいため、音量を上げて聴きたい時に選んでます。
AITに搭載されているPLLに依存する音と言えるかと思います。

※個人的にはFIR/IIRなどデジタルフィルタによる変化よりも、
AITジッタ抑圧方式による変化の方が音の違いを感じ取りやすいです。


> 3 S/PDIF入力でasy Lowestとsy,NBWの差あるか否か  

こちらは上記(1と2)の変化よりも更に明確です。
AIT基板ではLOWESTとNBWの差が最も大きいです。


2014/07/21 PM 03:22:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | [試聴結果]

K2M使用DAC基板について2
ES9018K2M使用DAC基板について追加機能です。

K2M仕様に追記しましたが、

PREと同様に電流駆動出力可能です。電圧出力と切り替え使用できます。

またES9018K2Mの同期mclkを外部から直接供給できる回路も設置しています。
入力は簡易絶縁処理し、50/75Ω同軸又はLVDS形式となります。
電子回路に詳しい方を対象としています。

2014/07/21 AM 08:17:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | [製作記事]

ホームページ更新
ホームページを更新し、
ES9018K2M採用DAC基板の仕様、価格等を記載しました。
PCM=>DSDrealtime変換とmclk45/49MHzは標準仕様としています。
興味のある方はホームページからメール等でお尋ね下さい。

2014/07/19 AM 10:19:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

MJ紙
お気付きの方がおられるかも知れませんが、
当方DAC/PRE/パワーを購入された方の記事が、写真と共に無線と実験(MJ)紙2014/7/10発売に掲載されています。
パワーは記事取材後導入のため記述がありません。

興味のある方は御覧になって下さい。
一部AITがATIと誤字になっています。

2014/07/12 AM 08:35:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

K2M使用DAC基板について
ES9018_K2M 使用fullbalance DAC基板の頒布についてお知らせします。

現状ES9018S使用基板の仕様を見直し整理し、PCM=>DSDrealtime、45MHzmclk、同軸×1、光×1を標準装備とします。
標準仕様の場合価格は¥128,000とし、ES9018S機と比べ同仕様なら¥22,000安価になります。
ES9018S基板と完全互換ですので差し替え使用する場合は、他のオプション費をより安価に設定する予定です。


ES9018_K2Mのsync動作は同期mclkを入力しなければ正常動作しません。S/PDIF入力で設定しても動作はしますがジッターのあるmclkなので音質は改善しません。
一方当方はFPGAによってジッターを大幅に抑圧したmclkを生成していますのでS/PDIFであっても音質劣化が少なく、K2Mのsync動作(Nobandwidth)可能になっています。
音質評価については前ブログ等を参照して下さい。
試聴は基板差し替え使用するのであれば対応しますのでメール等で連絡御願いします。


2014/07/12 AM 08:18:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | [製作記事]

試聴感想82
試聴感想、ES9018S機です。


・音について
 ・耳につくような いやな音がない。いつまでも聞いていられる。
 ・奥行き感や、広がりがあり、立体感をより感じる。
 ・気づかなかった細かい音が聞こえる。
(演奏者の声や、弦のはじかれる音等)
 ・音がぼやける感じもなく、低音〜高音のどこでもフォーカスがあったような感じ

・その他
 ・SPDIFは音が良くないのではと、何となく先入観を持っていまして、
  試聴機がSPDIFしか無いのが、最初少し残念に思いましたが、
  音を聞いてそれが間違いだと気づきました。
  SPDIFでも ここまでの音が出るのですね。

 ・今まで サ行の耳につく音をどうにかしたいと ずっと悩んでいましたが、まさかDACを変えるだけで、これが解消するとは思いもしませんでした。



2014/07/07 AM 07:10:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | [試聴結果]

ES9018K2M使用DAC試聴評価2
引き続いてES9018K2Mを使用したDAC」の試聴評価です。
この方はS/PDIF(光)入力しています。

これまでのDACもそうですが、ノイズ感は皆無と言っていいです。
あらゆる音が、とてつもない滑らかさと響きを放ち押し寄せてきます。
一切の迷いのない音と申しましょうか、一音一音精緻で分離され圧倒されます。
音の間の静かなところから、音が立ち上がる様は言葉で形容できません。
また、NoBandWidth(sy)とLowest(asy)の比較で最も顕著に感じられたのは、音の広がりです。
NoBandWidthのどこまでも広く伸びていく音は、Lowestでは味わえない空間を作っているように思えます。
既存基板のLowestと新基板のLowest(asy)の比較においては、前者の方が音の押し出し(キレ)が強いかなという印象です。
結論、新基板が奏でる音楽は大変心地のよいもので、聴いているだけでとても幸せな気持ちになれました。
新基板の正式リリースが心から待ち遠しくなるDACです。

試聴環境:Cubox-i4(Mubox)→ifi iUSB Power→ifi DDC(光接続)→AIT DAC(ES9018_K2M使用DAC基板)

2014/07/06 AM 06:03:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | [試聴結果]

ES9018K2M使用DAC試聴評価
先日公表しました「ES9018K2Mを使用したDAC」の試聴評価です。
この方は内蔵COMBO384からPCM/DSDを入力しています。製作直後に試聴していますので、通電時間はあまり多く無い状態からの評価となります。

全体の音質、ES9018S機(以降S機とします)との比較について、

DACチップ以外、回路等すべて同一とお聞きしたとおり、
まさしくAIT-LABO dacの音、ほとんど変わりは無いかと思われます。
正直この音をパッと聞かされて、これがK2M機かS機かを直ぐに判断できる自信は有りません。
凝視するような感じで、音に耳を凝らし聞き続けるうち、
あぁ、やはり、ちょっと違う、差は有る、と感じ・理解した次第です。
5〜10%ほどもS機と異なるだろうか、といったところですが、
その差は人によって決定的なものかも知れません。
それについては、後述します。

K2M機の特筆すべき点は、その音の磨かれ方、練りこまれた感じで、
滑らかで実に肌合いの良い触感。
大変耳馴染みが良く、また全帯域にわたりバランスの取れた音の出方で、
直ぐに音楽そのものに集中でき、非常に魅力的です。
通電時間はごく短いとのことですので、これで時間が経てばどうなるのか
大いに期待されるところです。

sync、async共に、LPFのfast、slowの違いは判りませんでした。
(PCM、DSD変換offにて)
違ったような気がする時も有りましたが、正直私には聞き取れませんでした。

それに対し、sync、asyncの違いは、はっきりと感じられました。
私には、明らかにsyncモードが優れているように思われ、
具体的には、音像の実体感が増し、音場が拡がり、音(色)そのものも濃くなる印象です。
解像度が上がり、フォーカスが絞り込まれ、さらにピントが合ってきた画像といえば良いでしょうか。

さて、それでは、S機との違いはということになるのですが、
音出し当初、正直、心中穏やかならぬ状態でいたのですが、
聞き進むにつれその違いが明確となり、落ち着きを取り戻すに至りました。

先に、違いはわずか、と書きましたが、私が感じたその違いは具体的には、

1.音像の実在感・実体感の程度の差、であり、
S機に比べK2M機はやや薄く、軽くなるように感じ、まさにそこに奏者がいるという
ホログラフィックな体験は、幾分後退します。
(定位が悪くなるということではありません。)

2.音場(サウンドステージ)の展開がやや小さくなる、ということや、
バランスは取れているのですが、左右、後方への広がりが少し抑えられ、
全体がこじんまりとまとまる印象です。

3.音(色)の描き分け、音の濃さが幾分淡い方向となる、といったことです。
S機が、例えば、クラリネット・オーボエ・イングリッシュホルンの音色の違いを
明確に描き分け、瞠目させるのに対し、K2M機はやや同色に近い感じです。

以上述べた違いは、必ずしも欠点・劣っているということにはならず、
再生の環境によっては、むしろ好ましいと思われることもあるのではないかと思います。

最初に書いた通り、K2M機の音の肌合いの良さ、バランスの良さは大変に魅力で
いわゆるウェルバランスの名器と言って良いと思うのですが、
その突き出たところの無い、バランスの取れたまとまりが、
オーディオ的には、逆に、弱点・不満と感じられてしまうのも事実です。

S機は、良い意味で破天荒・野放図といった感が有り、
すべてを綺麗にバランスよく聞かせるということは無い代わりに、
時折、肌を粟立たせるスリリングな体験をさせてくれる得難い魅力を有しています。
私としては、やはりS機を格上、軍配を挙げたいと思います。

2014/07/06 AM 06:00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | [試聴結果]









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