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DACの製作記事です
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ES9038PRO_DAC購入後感想9
音楽を流しながらゆっくりと200時間強の鳴らし込みを終えましたので、より詳細な感想を送らせていただきます。
結論から言えばES9038PROを搭載したDACを検討している方は真っ先に聴くべきDACですね。
今回も長期に渡って使っていけそうな非常に良い仕上がりかと思います。
個人的な印象ではES9038PROというDACは超大規模な構造ゆえか、とにかく音が落ち着くのに時間がかかる!という一言につきます。
何故なら今回の感想は200時間までですが、今もなお音が整っていっているのがわかります。


1)差替について
実は差替にするか新規で買うかを直前まで迷っていました。
差替の際に旧電源基板と9038用電源基板で性能や音質面の差異についての質問をした所、どちらも差異はないと即答。
この回答から旧電源基板のメンテナンス及びDAC基板差替の方向で行くことを決意。


2−1)通電直後の音質
通電していきなり情報量の増大、微細な強弱、空間表現に優れた極めて立体感のある音が飛び出しきました。
この時点で9018機の基本性能を上回ったことを確認できました。
ただ鳴らし始めということもあり,この時点では高域の硬さや刺激を感じられます。


2−2)50時間後の音質
40時間を過ぎた頃に最初の大きな変化が出てきます。
高域の刺激が一気に取れ、中高域の耳あたりの良い滑らかさが出てきます。
それ以降は徐々に残響音や微細音が更に出てくるようになり、今まで気付かなかった音やニュアンスがどんどん出てきます。
ただ50〜100時間までは音質の上下が一番激しく、全体的に音が良くなったが故に些細な音質変化が耳につく時期です。


2−3)100時間後の音質
100時間を超えてくると本領発揮といわんばかりにあらゆる面で高水準にまとまってきます。
音数や分離はさらに良くなり、それでいて全ての音が丁寧に表現されます。
さらに直接音は圧倒的にコンパクトにまとまり、間接音も長く立体的に拡散するようになります。
エージングを進めた今だからこそいえますが、ここでようやく折り返しでしょうか。


2−4)200時間後の音質
150時間を過ぎたところでようやく音の性格を変えずに音が柔らかくかつ整っていきます。
細かい音の出方が100時間後から比べても格段に丁寧になりますし、硬質と思っていた部分もしっかりと柔らかい音に変わっていきます。
さらにNBWであっても豊かな余韻を感じられるようになり、Lowestであっても精緻さを感じられるようになります。
ここまでくると特定の組み合わせが正解というわけではなく、個々の好みに合わせて設定を詰めていくのが最適解といえます。
ジッタ抑圧モード、LPF設定、DSD変換といったそれぞれの設定で音が変わりますが、どの組み合わせでも素性の良さはそのままです。
9018機と比べて音が安定するまでに2倍かそれ以上の時間を要する印象ですので気長に見守る気持ちが重要。


3)DSD変換について
まず9038機のDSD変換は音数や分離を一切犠牲にしません。
最終的に9018機ではPCMを選び、その後一度もDSDに戻さなかった私が隅々までアラ探しをしたのですがデメリットらしいデメリットがありません。
その上で供給クロックが専用に切り替わるDSD1024が圧倒的に良いのです。
9018機はDSD変換こそ選びませんでしたが、いくつかのデメリットはあってもDSD128は躍動感、DSD256は滑らかさという美点があったと思います。

今回のDSD1024はデメリット無しで躍動感、滑らかさを兼ね備えた上で実在感や空気感を面で押し出すような独特の圧をさりげなく与えてくれます。


矛盾するようですがDSD変換が大幅に進化した裏でPCM再生の魅力は不変です。

9038機でも直接音の鋭さ、静寂を最も正確に描けるのがPCM再生モードだと思っています。
さらに追加されたデジタルフィルタにより更に音を詰めていけます。
どの設定を選んでも圧倒的な基礎力に下支えされていますので、自分の好みに合わせてパラメーターを試行するのも楽しみなのかなと感じます。



4)その他
AFPC:音の厚み、滑らかさに優れている。
APC:モニター的な音。音像がよりコンパクトにまとまる。
HOLD:抑揚表現が他に比べて弱いが音量を上げたときの歪み感が最も少ない。
音質変化はかなり大きい。個人的な印象では上記。


FIRf:高域の伸びが良く、バランスが取れている音。
IIRf:音像、特に直接音が剥き出しになる感じがあり、PCM再生モードでは非常に好ましい。
音質変化は全体から見れば軽微であるが肉声と打楽器で小さくない変化が現れる。
個人的に好印象だった物のみまとめています。


JT ON/OFF:ONにすると滑らかさが増すが音像が肥大する。間違いなくOFFが好ましい。


NBW:音像がコンパクトで付帯音を全て剥いだかのような精細さ。
Lowest:豊かな余韻や響きを持った上質な音。
どちらもエージングが進行するに従ってお互いの特徴を備えていきます。
先人の方々が評価しているとおり差が狭まります。自分は精緻さに優れたNBWを優先しました。


NBW DSD1024 FIRf AFPC(デフォルト)
NBW DSDOFF IIRf APC(音像の小ささ等を突き詰めた設定)
各種パラメーターを試行した結果、私は上記を使い分けています。

2017/11/28 PM 09:08:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | [試聴結果]









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